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渡り蝶と渡り人・・・おりおりの短歌
四季折々の短歌を示します。
短歌「風の世界」8首中3番目
楠の大樹の峰は

   水無月の風に打たれて光りとよめく



 楠は照葉樹のひとつであり、ときに大変な巨木となる。
 つやのある葉を持ち、常緑樹であるが、
 初夏に一気に落葉した後、
 豊かな新緑をたくわえて夏の日に輝く大木は美しい。
 そんな大木が何本も集まって森をつくっている様子は、
 あたかも大きな緑の峰があるかのようだ。
 そこに風が吹くと、峰全体が響めき(とよめき)わたり、
夏のエネルギーが心の奥に充満してくるのを覚える。
    「地表」(2009年7月号収載)

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